お知らせ
妊婦へのコロナワクチン
以前に妊婦へのコロナワクチンの記事を書いたと思うのですが、産婦人科学会などからも声明が出ていたので簡単に記載します。
①妊婦への接種は可能です。
②妊婦は重症化リスクの1つでもあるので、接種が推奨されています。
③流産リスクは高くなっていません。
④胎児への影響も現在のところ認められていません。
となっています。
Microsoft Word – 確定HP一般向け_COVID-19ワクチン0616最終.docx (jsog.or.jp)
それでも、不安を抱えることは当たり前と思います。ただでさえ、多くの妊婦さんは食べるものなどにも気を付けて出産まで過ごします。
日本だけでなく、アメリカでも妊婦さんのワクチン接種は22%にとどまっているようです。アメリカの周産期学会からも7月30日付ですべての妊婦さんへのワクチンを強く推奨します!という発表がなされています。
ACOG and SMFM Recommend COVID-19 Vaccination for Pregnant Individuals | ACOG
現在、これまでなかったコロナウイルス(デルタ株)の広がりを見せています。ワクチン接種をすれば、かからなくなるわけではないですが、重症化リスクを減らし、胎児を守ることにつながる可能性が高いです。怖がるばかりでなく、接種を推奨するサイトも覗いてみてください。
2021.08.03 | コロナウイルス関連
コロナワクチンのキャンセル待ち
ファイザー製のワクチンが供給不足となりつつあるようです。世羅町のワクチンは幸い不足分はなくむしろキャンセル分の余りなどを破棄しているのが現状です。なるべく、希望している患者さんに連絡して余りが出ないようにしていますが、行政も苦慮しているようです。
今回は、LINEを利用したキャンセル待ちの枠が空いた時にお知らせをもらえるサイトが開設されたので情報提供させていただきます。
ワクチン接種キャンセル枠お知らせサービス (yahoo.co.jp)
空きが出た時に当日連絡でも来院できる方はメールフォームからでもご相談ください。
2021.08.01 | コロナウイルス関連
嗅覚障害の治療
新型コロナウイルスにかかった後に嗅覚がおかしくなった。というのは良く聞く話です。嗅覚がなくなったらコロナウイルス感染を疑う症状の1つでもあります。そんな嗅覚障害ですが、治療法は確立されておりません。先日の論文に治療はできないけれど、トレーニングをして改善を試みよう!というものがあったので紹介させてもらいます。
とてもシンプルな方法で、①レモン②バラ③クローブ④ユーカルのエッセンシャルオイルを用意します。鼻に近づけて15-20秒ゆっくりと鼻呼吸をします。1日2回を3~6カ月続けて見てください。においの記憶が蘇ってくるそうです。
Amazonでもこれらおエッセンシャルオイルは購入可能です。
2021.07.19 | コロナウイルス関連
留学者のためのワクチン接種
海外留学が決まっているが、ワクチン接種を渡航までになんとかしたい。
そんな問い合わせがありました。
広島県のスタンスとしては接種券なしで、他の自治体でのワクチン接種は認めないということでした。広島県の大規模接種会場が予約が少なく中止になっていることなどを考えると、もはや年齢で区切るのではなく希望者全員に打たせる機会を作る段階だと思います。大阪市などはそうなっているようです。
広島県民は留学のためのワクチン接種をあきらめないといけないのかというとそうではありません。
文科省が留学者のためのワクチン接種をできるように応募をしています。もっと大々的に宣伝すればいいのに。。。
広島大学での予約が6月23日から開始予定になっています。当てはまる方はそちらからワクチン接種を申し込んでください。英文のワクチン接種証明書も出るようです。
2021.06.22 | コロナウイルス関連
オンライン診療①低用量ピル
オンライン診療を導入するにあたり、厚生労働省の定める講習会を受けて試験に合格しなければいけませんでした。e-learningで済むものですが、緊急避妊用ピルの処方をオンラインでするための講義とテストがありました。
今後は、オンライン診療でもWomens Healthを展開していかなければいけない時代です。更年期などの診療は行っていましたが、今後はオンライン診療を軸に月経困難症、避妊などのための低用量ピルの処方も相談にのっていきます。
低用量ピルは欧米においては薬局で手に入れることができますが、日本では処方箋がないと購入できません。ある程度の副作用があることと、産婦人科医による診察が必須とされている背景があります。
子宮内膜症や月経困難症であれば保険適応されることがある低用量ピルですが、産婦人科医の診断、画像検査などが必須要件となっておりハードルが高くなります。オンライン診療で先駆けて低用量ピルなどを処方しているクリニックなどのホームページを見ると、対面診療でもオンライン診療の自費でも診察費用などは変わらないとされているので、当院でも低用量ピルの処方は自費診療として行う予定です。
低用量ピルの効果
①避妊
低用量ピルの避妊効果が高く、継続率も68%と非常に高くなっています。低用量ピル以外の方法は全て外科的な処置を必要とするものです。コロナ禍で中絶数や望まない妊娠が増えているとも聞きます。どの薬も1週間の内服で避妊効果が出るとされます。病院に行くのはハードルが高い、、、けど避妊はしっかりしたいという女性には是非ともオンライン診療での処方を検討ください。
②月経困難症(生理痛や出血)の軽減
低用量ピルは排卵を抑制して避妊をします。そのため、生理痛なども軽減されます。
③ニキビや肌荒れの軽減
ホルモン分泌の乱れがおさまり、男性ホルモン放出も抑制されるためニキビや肌荒れ、多毛の抑制にもつながります。
④卵巣癌、子宮体癌のリスク減少
低用量ピルを内服していると、卵巣癌・子宮体癌のリスクが半減します。癌を抑える作用もあることは意外と知られていません。
副作用
低用量ピルの副作用はありますが、欧米では薬局で普通に手に入ることからも深刻な副作用がおこることは稀です。
・静脈血栓性塞栓症
低用量ピルを内服していると静脈血内に血栓と言われる血の塊ができやすくなります。喫煙、同じ姿勢をずっととる(座って1日中デスクワークをするなど)、肥満、脱水などでリスクが上がります。太ももの血管にできることが多いため、片足の異常のむくみや痛みが出てきたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。
・他の副作用としては吐き気、不正性器出血などがあります。いずれも内服継続していると収まってきますので安心してください。
2021.06.20 | オンライン診療