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第2波、第3波に備えて

コロナウイルス感染者数が減ってきて、広島県ではここ2週間で2人だそうです。紫外線に弱い、夏には減ると言われているのが本当かどうかは不明ですが、確実に感染者数が減っているのは事実です。

1月~5月までの経験で、高齢者、合併症(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患)のある患者さんが重症化することも分かっています。

これまで、医療機関の受診を避けてきた患者さん達もおられると思いますが、秋から冬に再流行をする前に健康診断、日々の薬のチェック、糖尿病管理をするようにして少しでも重症化しにくい体作りに努めましょう。いろんな薬やワクチンの開発も進んでいますが、あくまで補助的なものです。大切なのは、健康な体作りです!

瀬尾医院はオンライン診療は行っておりません。対面診療でしか分からないことが多いからです。

オンライン診療は便利ですが、ドクターショッピングや画像に映らないところが分からないなど問題点もあります。良い点、悪い点を理解して使いましょう。

2020.05.25 |

抗原、抗体、PCR検査

コロナウイルスに対する検査法が毎日ワイドショーなどで話題になっています。今回は、これらの検査の特徴が良く書かれていた記事があったので紹介させてもらいます。著者は国立国際医療研究センター病院 感染症内科の忽那医師です。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200517-00178720/

抗原検査はインフルエンザ迅速検査でおなじみです。コロナウイルスに対する抗原検査は感度が低いのが問題と言われています。そのため、”ほんとは感染しているのに、抗原検査で陰性とされること(擬陰性)”が多くなります。特異度は高いので検査が陽性になったら信頼度は高いですが、陰性と出た場合には何ともいえません。リスクが低い人たちを対象とするよりも、リスクが高い人を対象としたほうが効果が発揮されそうです。

抗体検査は検査キットにより感度、特異度がバラバラです。海外の評価もバラバラです。抗体検査をすることでこれまで感染したかどうかが分かる言っているクリニックもありますが、感度が低いと抗原検査と同じように偽陰性が増えるので分かりません。それに、抗体はいつまで体内にとどまっているかがコロナウイルスは判明していません。抗体がないからかかったことがないとも言い切れないのが実状だと考えます。

コロナウイルス感染者数は確実に減ってきていますが、今年の秋から冬にかけて再流行する可能性も高いです。抗原、抗体、PCR検査の改善点を研究所や会社が探っています。より良い情報が提供できるようになると思います。

2020.05.17 |

コロナの小児患者

外出自粛しているのに熱を出したり、咳が出ている子供がいます。

「外出自粛しているのにどこからウイルスが入ったの?コロナじゃないでしょうか?」と心配される親御さんが多いです。

外に出る機会がなくても、空気は無菌なわけではないので風邪ひいたりすることはありますよと答えるようにしています。コロナに関してはどうなのかを少し調べてみました。

日本で最初に小児例が確認されたのは北海道の兄弟でした。感染経路ははっきりとしていないようです。

5月4日の発表では0歳から19歳までの陽性者数は601人、重症者数は2人(0.3%)、死亡例は0人となっています。

厚生労働省ホームページより引用

海外からの報告がどうなのかをNEJMとJAMAに掲載されていた論文から見てみましょう。

イタリアの救急室を受診した小児100例のまとめが5月1日のNEJMに掲載されていました。0歳~18歳で救急室を受診してコロナウイルス検査陽性となった症例の年齢中央値は3.3歳と低め、感染経路が不明もしくは家族外からの感染が疑われる症例が55%と半数だったようです。よくある症状として発熱(37.6℃以上が54%)、咳(44%)、食思不振(23%、生後21か月未満の子供で良く見られた)ということです。酸素が低下した症例はわずか4%で人工呼吸器が必要とされた症例は9例だったそうです。症状が一切認められなかった無症状の患者は21%いたようです。重症例になったのは1例のみで死亡してしまった患者はいなかったようです。

Parri, N. et al. Children with Covid-19 in Pediatric Emergency Departments in Italy. New England Journal of Medicine (2020)

つづいてJAMAに掲載されていた、これまで論文掲載された小児例をまとめて解析したデータです。

1065人の中国とシンガポールから報告があった小児例が検討されています。発熱、空咳、倦怠感に加え、嘔吐・下痢の消化器症状を示した症例も散見されているようです。ただし、重症化例は1例のみで死亡例は報告されていません。

JAMA Pediatr. 2020 Apr 22. doi: 10.1001/jamapediatrics.2020.1467.

最後に日本小児科学会から出されている臨床学的特徴を一部抜粋します。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200316_rinsho_tokucho.pdf

イタリアから出された集計では感染経路不明が55%でしたが、中国から出されている小児例に関しては家庭内感染が多くを占めているようでした。

これまでの報告だと、小児コロナ患者に共通しているのは①重症化する例は少ない②無症状例が成人と比較すると多い可能性がある③家庭内感染が多いかもしれないということです。

家庭内にコロナウイルス感染者がいて、子供が熱はないけど元気がない、食欲が減ってきているといった症状があれば検査対象となると思います。逆に子供だけに症状があり、保護者には症状がないといった症例では検査をせずに経過をみても良いのだと考えます(重症例は別です)。

2020.05.06 |

放射線治療とコロナ

岡江久美子さんがコロナウイルス肺炎で亡くなられたことと関連して、放射線治療で免疫力が低下していたと報道するメディアや一部医療関係者がいます。しかし、早期乳癌の放射線治療は免疫を落とすようなことはほとんどありません。もしかしたら、放射線治療中、放射線治療前の患者さんで継続や開始をためらわられているかもしれません。早期乳癌で放射線治療を行わないデメリットははっきりとしています。一部のメディアなどに惑わされず、しっかりとがん治療を完遂してください。

放射線治療学会からも提言が出ています。

https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/news/20200424_2.pdf?fbclid=IwAR37MLfBH3uYduckpPua55l4hCVPY52k6apVzMFckLd1GgQErhJT4ZoMz60

2020.04.25 |

子供が・保護者がコロナに感染したら

瀬尾医院でも小児患者を診察しています。発熱があると親が真っ先に気にするのがコロナでないだろうか?です。今のところ、小児のコロナ感染ケースは軽症例が多いこと、保護者や保育園などの関係者が先にコロナ感染して子供が濃厚接触者となり陽性となることが多いなどの特徴が挙げられています。小児の発熱患者さんを診察するときにはこれまで以上に生活環境に注意を払いながら問診をしています。

では、保護者がコロナになって入院が必要な場合などにどうすればいいかが小児科学会から発信されていました。以下にリンクを貼っておきますのでご参照ください。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200423_kenkai.pdf

2020.04.24 |