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5歳までのコロナウイルス

コロナウイルス感染者数は広島県では増加傾向にあります。

実行再生産数も1.03と上向き

特に5歳以下の感染者数が増えている印象です。三原・尾道なども同様の状況と聞いています。

広島県内がどれだけオミクロンに置き換わっているかは分かりませんが、オミクロンの特徴として小児での感染率が高まっていることも分かっています。

JAMAに出たデータだと、デルタ株の時は1日には1000人あたり1人あたりの5歳以下の感染者数だったのが、オミクロンになると8人まで上昇したようです。

ED Visit:救急室受診
Hospitalizations:入院
ICU admissoins:集中治療室入室
Mechanical ventilation:人工呼吸器装着

感染率が高くなるのは間違いないですが、それでも重症化や入院率というのはかなり低下しているのが分かりました。

感染率が高いため家庭内での感染なども心配なところではありますが、乳幼児に対するワクチンで感染率が減らせるというデータが出るようであれば、生活が元に戻っていく可能性がより高まると思います。

2022.04.16 |

Free Style リブレ

先日にtwitterでも掲載しましたが、4月からインスリン投与中の患者さんには保険を利用してのFree Style リブレ(血糖測定装置)の導入を行います。

これまでは、指先に傷を付けて採血をして血糖値を測定しました。そのため、血糖記録帳には血が付着している、、、なんとこともありました。
また、どのタイミングで測定するのかを決めるのが難しく外来でのインスリン調整は慎重になっていました。

Free Style リブレは上腕にセンサーを張り付けて、それを機械が読み取ります。
画期的なところは
①採血しなくてよいので出血リスクがない。
②一日に何度でも測定できる。
③8時間さかのぼって記録が見れる。

というところです。

臨床研究の結果では、65歳以下の若年者ではA1cが下がりやすく、全年齢において低血糖・高血糖のイベントが少なかったとされています。

A review of flash glucose monitoring in type 2 diabetes | Diabetology & Metabolic Syndrome | Full Text (biomedcentral.com)

糖尿病というと、血糖が高くなるイメージが強いですが、それ以上に怖いのが低血糖です。低血糖は意識消失して死に直結することもあり、インスリンを使用するときには低血糖にならないように調整します。
外来でたまにおられるのが、フラッとして低血糖症状が出たからインスリンは打たない日があると言われる患者さんもおられます。その時に実際にどこまで下がっていたのか見当がつくのも血糖コントロールに良い影響を与えそうです。

私はこれを特にステロイド投与を定期的にされているような、がん患者さんにも強く勧めたいです。

抗がん剤治療時には高容量のステロイドが3週間おきなどに投与されます。知らず知らずのうちに血糖が上がっており糖尿病になっていることもあります。
がん治療医は、リスクは分かっているもののやはり見逃していることが多いというデータもあります。(その他のステロイドが使用される疾患でも、見過ごされていることもあるとされています。)
自分の血糖値がどのように変化していっているのかを知るのにFree Style リブレは最適だと思います。

あと、稀ではありますがインスリン分泌型の腫瘍などもあり低血糖を頻回に起こす病態の方にも推奨されると思います。私も数人見たことがあります。

保険適用だと、月々1250点なので3割負担で4000円前後、1割負担で1250円になります。
インスリンを使用していなかったら自費になりますが12500円/月(医療機関により異なります)となるため、興味のある方は主治医と相談されるのもありだと思います。

2022.03.23 |

AGA診療について②

AGA診療の薬剤に関して一部お知らせがあります。

前回のお知らせにも記載した通り、2.5mgのミノキシジルでも効果が得られる報告がいくつかあるため2.5mg錠を院内採用にしたのですが、私の確認不足もあり100錠入りボトルのものでした。
そのため、現在はミノキシジル2.5mgは100錠入りで処方させていただいています。100錠入りで10000円となっています。
現在、院内にあるボトルが切れたら5mg錠と2.5mgボトルタイプの2パターンで処方できるように改善いたします。値段は現在よりも安く提供できる予定です。

デュタステリドは変わらずに30Tで3000円で提供させていただいております。

診察希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

2022.03.10 |

急性中耳炎

コロラド大学小児科医が急性中耳炎に対する意見をJAMAに掲載しているのを読みました。

小児の急性中耳炎は小児科・耳鼻科・プライマリケア医は良く見る疾患の1つです。発熱がある小児を診察するときには中耳も観察するようにしています。コロナ禍で発熱患者への診察が難しい時もありますが、PCRか抗原検査で陰性が確認できればN-95マスク装着して診察しています。

中耳炎は重症でなければ、経過観察や対症療法で完結します。しかしながら、ほとんどの症例で抗菌薬が使用されています。当院に来られる患者さんは過去にフロモックス、オラペネム、クラリスが入っていることが多い印象です。

中耳炎の原因としては肺炎球菌が多いと思っていたのですが、肺炎球菌ワクチンの普及とともに原因菌がヘモフィルスインフルエンザ菌、モラクセラにシフトしていっているのを知りました。

これまでは処方するとしてもアモキシシリンを第一選択にしていただのですが、オーグメンチンに変更しないとモラクセラに対しては効かないですね。ワクチン接種歴を聴取することが重要だと再認識しました。

当院は小児科診療も積極的に行っています。来年度からはワクチン接種もできるように工夫しようと思っています。

2022.02.24 |

パクスロビド

ファイザーが開発した新型コロナウイルス治療薬が日本でも承認されました。
軽症から中等症に効果があり、入院率や死亡率を下げるとされています。
重症化リスクのある人たちへの投与となります。

しかし、1つ問題点があります。一緒に内服するのを注意しないといけない薬が多すぎるんです。

FACT SHEET FOR HEALTHCARE PROVIDERS: EMERGENCY USE AUTHORIZATION FOR PAXLOVID (fda.gov)

高血圧薬、高脂血症の薬から睡眠薬、抗がん剤まで、、、
医師がすべてを網羅するのは難しく、薬剤師との連携と内服薬を必ず確認できる患者さんでないと処方できないですね。

心疾患がある人は重症化リスクが高いとされますが、パクスロビドが使える人は少なそう。。。

塩野義製薬の内服薬は色々言われていますが、臨床試験で良い結果が得られて、併用注意薬が少ないのであれば、世界的に広がる治療になりえますね。
(現時点では臨床で使うには十分なデータではないです。)

2022.02.13 |