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がん治療Q&A

エンハーツすごい

第一三共が開発したエンハーツというHER2陽性乳癌に対する治療薬があります。施設基準が厳しく、投与できる病院は限られています。これまではカドサイラを投与した後の3次治療としてしか使えませんでした。ヨーロッパの臨床腫瘍学会で発表された2次治療でのカドサイラ vs エンハーツですが、圧倒的にエンハーツが効果があったようです。

論文が発表されたら詳細を記載させていただきます。

HER2陽性乳がんでエンハーツの治療が残っている患者さんはどこの施設なら投与できるのか主治医の先生に聞いてみてください。

2021.09.21 | がん治療Q&A

パピローマウイルスワクチンの再考

先日、田村厚生労働大臣が子宮頸がんを防ぐパピローマウイルスワクチンの接種推奨の再開を検討すると発言がしました。その時期は、、、 
「コロナウイルスが落ち着いてから!」
いつだよ、、、って感じです。

パピローマウイルスワクチンは日本では子宮頸がんワクチンとも言われていますが、尖圭コンジローマや陰茎癌を防ぐことも分かっているため、男性にも接種が推奨されています。

4価と9価のワクチンがあり、4価ワクチンは公費でも小学6年生から高校1年生までが接種できます。完了するまでに半年かかるため、公費で受けるなら高校1年生は今月から接種開始しないといけません!

色んな副作用が報告されて、接種推奨から外れてしまった子宮頸がんワクチン。こんな悲しいことはありません。子宮頸がんは非常に辛く、抗がん剤治療方法も少ないがんです。公費で受けれる人は今のうちに接種を!時期を逃してしまった人も自費にはなりますが、費用対効果は測りきれません。是非とも接種を検討してください。

当院では4価(ガーダシル)、9価(シルガード9)ともに接種可能です。

金額などは問い合わせフォームから連絡ください。

下の産婦人科学会のホームページが見やすくまとまっています。参考にしてください。

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について – 広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC) | 広島県 (hiroshima.lg.jp)

2021.09.03 | がん治療Q&A,希少がんについて

転移性乳がんに対するキイトルーダ

転移性乳がんに対するキイトルーダが保険適応になるというニュースが入ってきました。

KEYNOTE-355試験の結果でキイトルーダ+化学療法(パクリタキセル or アブラキサン or ジェムザール+カルボプラチン)が無増悪生存期間を延長したことを根拠にしています。

治療選択肢が限られているトリプルネガティブ乳がんに新薬の承認があるのは嬉しいことです。4月に発表されたSacituzumab Govitecanもいい結果が出ているようなので保険適応できるようになることを期待しています。

2021.08.26 | がん治療Q&A

オンコタイプDxの保険承認

やっと来ました!

これまで自費で40数万円かかっていた、再発リスクを見積もり化学療法をしたほうがメリットがあるのかないのかを可視化できる検査です。

一番は主治医との信頼を気づいた上での術後化学療法の選択と思いますが、客観的にも評価できるので非常に助かります。

術後化学療法を受けようかどうしようか迷っている場合には12月以降にはこの検査が広く浸透すると思われます。

2021.08.12 | がん治療Q&A

ホルモン療法は何年続けるべきか?

乳がんの中でもホルモン受容体陽性乳がんの手術後にはホルモン療法を最低5年間は継続します。患者さんに5年間と伝えると、「そんなに長く!」と言われることも多くあります。

閉経前でリスクが高い場合には5年間追加して合計10年間内服することもあります。閉経後の女性はどうするのかは色んな意見があり統一はされていませんでした。今週の論文にこの疑問点を解決してくれるものがあったので紹介します。

閉経後のホルモン受容体陽性乳がんの患者さんに7年内服させるのか10年内服させるのかという試験です。結果は、、、

再発率に差はなし。

死亡率も差はなし。

では副作用はどうでしょうか?たまに当院に来院される患者さんでもホルモン療法は副作用はほぼないって聞いてますという方がおられますが、そんなことはありません。血栓症、関節痛、骨粗鬆症などの副作用があります。

骨折リスクは5年間追加したほうが高くなっています。また、その他の副作用も5年間追加内服群が起こりやすくなっています。

閉経後のホルモン療法は10年間内服しても7年間内服と比較するとがんの再発率は関係ないが、副作用は起こりやすくなるという結果が出ました。

骨折予防にはホルモン内服中に骨密度を定期的に測定し、必要であれば骨粗鬆症の治療も並行して行うことが重要です。

2021.07.30 | がん治療Q&A