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コロナウイルス関連

今年のインフルエンザ、、、

昨年は新型コロナウイルス流行、ステイホームなどのためにインフルエンザが世界的に流行しませんでした。

具合の悪い人のイラスト(男性)

今年も昨年並みの流行であるのであれば、インフルエンザが問題になる可能性は非常に低いという予想も立ちます。

ただ、今の政府の方針などを見ると10月以降に新型コロナウイルスワクチン接種済みの人たちなどの行動制限は緩和していく方針のようなので昨年のようなステイホームはなさそうです。そして、夏の小児科でのRSウイルス流行を鑑みると、昨年流行が抑えられてインフルエンザに暴露された人が少ない分、RSウイルスのように流行する可能性もあります。

正直、予測が全くたちません。インフルエンザウイルスワクチンなのですが、今年は製造数が限られているようです。

できれば、毎年のように可能な限り打っていただいたほうが良いと思います。最悪のことを考えると基礎疾患があるかたは打っておくことを推奨します。

6カ月から8歳でこれまでインフルエンザワクチン接種をしたことがない場合 or 昨年ワクチンを打っていない場合には4週おいて2回接種となります。昨年も打っている場合には1回接種で構いません。

コロナウイルスワクチン接種もしばらく継続しないといけないため、今年は受付窓口で予約とする方針といたしました。当日の受付はできない可能性があるためご了承ください。

2021.09.10 |

自宅療養

何度かお知らせにも掲載していますが、自宅療養の情報を掲載しようと思います。広島でも過去最高を記録しており、市内では軽症者の自宅療養が本格的になってくると思われます。また、尾道・三原・福山でもじわじわと増えており、市内より脆弱な医療資源が枯渇するのはあっという間でしょう。

保健所も陽性者が増えてくるとフォローができなくなるのは東京・大阪を見ていると明らかです。

①一人暮らしの人は必ず、毎日連絡を家族などと取り合うようにしてください。
コロナウイルス感染症は時間単位で悪化してくることがあります。自分で救急車や医療機関に電話をすることが困難になるかもしれません。必ず一人暮らしの人は毎日誰かと連絡を取り合い状況報告をしてください。

自宅療養の良い資料ないかと探していたら、東京都港区の自宅療養者向けページがイラスト付きで分かりやすくまとまっていましたので掲載させてもらいます。

以前に東京都の自宅療養マニュアルのリンクを貼ったページもありますのでご参照ください。

何か疑問点などがあれば、問い合わせフォームから気軽にご連絡ください。

2021.08.26 |

デルタ(δ)ウイルス

JAMAに簡単なδ株のまとめがあったので紹介します。

従来の株と比較しても60%程度感染率が高い。
アメリカでもデルタ株の感染者数は増え続けており、徐々にではあるが入院者数・死亡者数も増えてきている、
16歳以上の1回目のワクチン接種が90%以上済んでいるアイスランドでも徐々に感染者数が増えている。ただし、アイスランドでは重症者・死亡者数増加の報告は(今のところ)ない。
ワクチン接種は、重症化を防ぐというのには効果を発揮していると推測される。

デルタ株を抑え込むのは非常に難しい課題だと思います。

ただ、1年以上世界中で蓄積されてきた基本的な新型コロナウイルスへのエビデンスもあります。今後もデルタ株以外の変異株との闘いもあります。そのためにも現在エビデンスがあることから基本的に行い、そのうえで新たなエビデンスを構築していく必要性があると思います。

2021.08.19 |

デルタ株にワクチンは有効?

今日のNew England Journal of Medicineに結果が出ていました。

N Engl J Med 2021; 385:585-594

イギリスでのデータで1回目のワクチン投与、2回目のワクチン投与された人たちで従来株(α株)とデルタ株への有効性を検証しています。

紫色がデルタ株、青色が従来株(α株)です。上が1回接種、下のDose2というのが2回接種した場合のグラフです。BNT=ファイザー社、ChaAdOx1=アストラゼネカ社となっています。

1回目だけだと、30.7%・48.7%と毎年のインフルエンザワクチンよりもちょっと低いくらいの効果しか得られておらず、予防効果があるとは言えません。

2回接種することにより、デルタ株でも88.0%、67.0%と高い効果が得られています。デルタ株は周囲にまき散らすウイルス量が多いのが特徴ですが、ワクチン2回接種をして手洗い、マスク、人混みを避けるなどの感染対策をすればかなりの確率で防げそうです。予約ができない状況が続いていますが、チャンスがあれば積極的にワクチンを打ちましょう、

2021.08.18 |

コロナ軽症者への治療は

東京では既に医療崩壊が起きて、在宅酸素が足りないという恐ろしい状況に陥っています。自宅療養者も増えており、酸素吸入が必要な人に対するデキサメタゾンも流通制限が入るかもしれないという情報もあります。
広島県でも300人を本日超えるとのことです。第5派は若い人が多く、軽症者も多いのが特徴です。自宅療養者が広島でも増えるかもしれません。
私たち開業医ができることは、自宅療養者の訪問診療と健康管理です。
軽症者~中等症へ現在できる治療を記載しておきます。

・軽症者
酸素飽和度も落ちておらず、発熱や咽頭痛、咳などの風邪症状のみの時には対症療法となります。解熱剤、咳止めが中心です。
抗体カクテル療法が有効なため、在宅や外来で使用したいのですが現状では厚労省が許可していないため使用できません。
この時期にデカドロンなどのステロイドは逆に状態を悪化させることがあるため、処方を求めないようにしましょう。数日経過して中等症に病状が進行する患者さんがいます。

・中等症
酸素飽和度が落ちてきて、90%前半になってくると酸素吸入が必要です。この時期にはデキサメタゾンの内服が有効になってきます。6mgの投与を行います。

これ以上進行するようであれば、原則入院管理を必要とします。

広島でも感染患者が増えれば東京のように中等症、場合によっては重症でも入院できない、搬送してもらえないということが起きるかもしれません。

感染対策をして、少しでも症状があれば検査を受けるようにしてください。

2021.08.18 |