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がん治療Q&A

卵巣癌-①

ASCO-SEP 2022のまとめになるため日本のデータとは違うところがあるかもしれません。ご了承ください。

リスクファクター
①加齢
②遺伝:1親等に卵巣がんの家族がいると相対リスクは3.6倍 生涯で5%程度の発症率となる
BRCA1, BRCA2の欠損があると16~60%の生涯発症率
他の関連ある遺伝子変異としてはBRIP1, RAD51C, RAD51D, PALB2があげられる
④その他のリスク:肥満、動物性脂肪の過剰摂取、未産、初産が35歳以上、初経が早い、遅発閉経、子宮内膜症、ホルモン療法

リスクを下げること
経口避妊薬、卵管・卵巣切除、卵管結紮、子宮摘出術、母乳育児

現在では有効な卵巣がん検診などはない。上記の遺伝子変異が分かっている人に関しては卵巣・卵管切除でリスクを減らすことができる。80%程度のリスクを減らすことが出来る。腹膜癌などもあるため100%ではない。

High Grade Serousは卵管由来のことが示唆されている。子宮内膜症の患者さんはClear Cell carcinomaに3倍、Endometrioid carcinomaに2倍罹患しやすいとされている。

2022.09.13 | がん治療Q&A