がん治療Q&A
卵巣癌-②症状など
早期卵巣癌では特徴的な症状はありません。
月経不順、頻尿、腹部膨満感、便秘などになり早期発見は非常に難しいです。
進行期になると腹痛、腹部膨満感、呼吸困難、嘔吐、食欲不振、便秘などの症状が出てきます。
卵巣癌の確定診断は手術により行われ、その結果によってステージが決まります。予後は手術後の腫瘍残存量と関係しているとされています。
かつては術後に1cm以上の残存がないことをOptimal Cytoreduction Surgery(最適な腫瘍原料手術)と言われていますが、最近では肉眼的残存病変がないこと(R0手術)をさすようになってきました。1cm以上の残存があると一般的には予後が悪くなっていきます。
卵巣癌が疑われた時点で婦人腫瘍科(日本だと婦人科)を受診するのがASCOガイドラインでも推奨されています。全身状態などから手術が許容されるようであれば、減量手術を試みて、難しいようであれば術前化学療法が導入されるべきである。
2022.10.24 | がん治療Q&A