がん治療Q&A
胆管がんに対する新薬
胆管がんは症状が出るのも遅く、診断がついた時には手術ができず抗がん剤治療が中心となることがほとんどです。
進行も早く、適応可能な抗がん剤も少ないため腫瘍内科医が無力を感じてしまうことも多いがんの一つです。
今年の3月にFGFR2阻害薬であるペミガチニブが承認されました。
ペマジールという薬剤になり内服薬になります。
FGFR2融合遺伝子、再構成が認められている胆管がんのみが対象となっていますが、奏効率が35.5%、奏功持続期間の中央値は約7.5カ月となっています。
非常に有効な薬剤と思われますが、この遺伝子を調べるのにはFoundation Oneが必須となります。(Foundation Oneについては別で記載してありますのでご参照ください。)胆管がんの進行などから考えると、治療開始と同時に検査を提出しないと投薬が難しいかもしれません。以前と違い、Foundation Oneの結果も出るのがかなり早くなったので1カ月程度で知ることができます。
海外ではインフィラグチニブというFGFR阻害薬も承認されました。