がんと遺伝
遺伝検査の現状
医学生や医師向けに医学界新聞というのが無料で配布されています。
今月の医学界新聞に”がんゲノム医療の明日を考える”というタイトルで掲載がありました。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03377_01
司会の小山隆文先生は私が亀田総合病院の腫瘍内科時代の上司であり、亀田総合病院を離れた後にも指導していただき、国立がん研究センター中央病院へ誘ってくれた恩師です。
一時期にメディアでも遺伝子検査、個別医療という言葉が躍り話題になりました。最近はコロナの話題などもありメディアではあまり見かけていませんが、着実に検査数は増えているのが分かります。
保険収載から1年たちますが、治験に結び付いた数は非常に少ないのが分かります。また、検査結果の解釈は非常に専門性が高いため人材育成や確保が課題のようです。
広島では広島大学病院を中心としてやっと遺伝カウンセリングの体制が整ったりしてきているのが現状です。今後、広島県でのデータ蓄積がされ1人でも多くの患者さんに恩恵があると良いと思います。
2020.07.03 | がんと遺伝