希少がんについて
胸腺癌とレンバチニブ
国立がん研究センター中央病院でチーフレジデントで同期だった佐藤潤先生が行った胸腺癌に対するレンバチニブ投与の第2相試験の結果がLancet Oncologyに掲載されていました。
胸腺癌は希少癌の1つでプラチナ製剤で病状が進行してしまった場合には治療選択肢がありませんでした。奏効率(腫瘍が小さくなった患者さん)が38%で高血圧が主な副作用でした。下のグラフがWater Fall Plotで下に滝のように流れて行っているほど薬が効いているということです。非常にきれいな滝が落ちているのが分かると思います。
![Lenvatinib in patients with advanced or metastatic thymic carcinoma (REMORA): a multicentre, phase 2 trial](https://external-nrt1-1.xx.fbcdn.net/safe_image.php?d=AQDYlQR8_Go7CWGl&w=750&h=391&url=https%3A%2F%2Fels-jbs-prod-cdn.jbs.elsevierhealth.com%2Fcms%2Fasset%2Ff536e455-637c-4806-b091-744440b66017%2Fgr1.jpg&cfs=1&ext=jpg&_nc_hash=AQDijDdZ4emjBvJU)
希少癌の治療開発は非常に難しいことをがんセンターで学びましたが、一緒に働いていた先生がこういった発表しているのを見ると嬉しいです。
2020.06.27 | 希少がんについて