がん治療Q&A
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザの季節が本格的に到来しました。がん患者さんから良く受ける質問に「インフルエンザワクチンを打っていいですか?」があります。
26463人のがん患者さんを対象としたインフルエンザワクチンの効果を見た臨床試験があります。この中には抗がん剤治療を受けている患者さんも23%含まれています。4インフルエンザワクチンを打つことが有効かどうかを調べています。
インフルエンザ流行期間の間に4320人の患者さんがインフルエンザ陽性となりました。11783人がワクチンを受けていました。ワクチンを打っていない人と比較すると、インフルエンザにかかる割合、入院率などすべてが下がりました。特に固形癌の患者さんでは効果が高く、抗がん剤治療中かどうかは関係がありませんでした。
がん患者さんは治療中の有無にかかわらずインフルエンザワクチンを打ちましょう。
手洗いなど予防なども行いましょう。
Journal of Clinical Oncology 37, no. 30 (October 20, 2019) 2795-2804.
2019.12.02 | がん治療Q&A