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ハワイ州推奨医療機関リスト

当院がやっと、ハワイ州への渡航証明発行可能医療機関に指定されました!

と思ったのですが、11月8日からハワイへの渡航証明形式がアメリカと一緒になりTeCOTに登録してある医療機関であれば良くなったと通達がきました。これまでの医療機関はハワイ州推奨医療機関としてホームページには掲載していただけるようです。
今後、日本のコロナ感染状況が悪化するようなことがあれば指定医療機関のPCR検査のみになる可能性もあるとのことなので定期的なチェックが必要になりそうです。

アメリカ渡航で変更になった点を記載しておきます。
①ワクチン接種証明書(市町村が発行したもの)
②入国72時間以内のPCR/抗原検査(厚生労働省の認可済みのキットに限る)の陰性証明書

上記が必要になります。抗原検査でも可能になったようですが、ハワイ州はできうる限り、PCR・ハワイ州指定の陰性証明書を使用してくださいと通達がきました。抗原検査のほうが安くできますが、どちらにするかは個々に対応させていただきます。よろしくお願いいたします。

2021.11.08 |

年末年始のPCR検査

年末年始に渡航・帰国される方から、年末年始の検査の問い合わせが増えてきました。

当院は、29日の午後~3日まで休診(3日は当番医)になっています。

新型コロナウイルスPCR検査は休日料金がかかりますが、年末年始もご希望があれば行います。メールフォームから問い合わせをお願いします。電話だと対応ができないことがあります。よろしくお願いします。

2021.11.04 |

アトピー治療

アトピー治療でステロイドなどを使用してもなかなか綺麗にならない小児がいます。食べ物やアレルギー除去、保湿などに気を使っても改善がなかなか見られず困っている人たちもいます。

アトピーは皮膚の問題だけでなく、傷んだ皮膚バリアから色んな抗原にさらされて、将来の食物アレルギーなどに関わっていることが分かっています。小児期の皮膚ケアは一生に関与してきます。

当院では、ステロイドを使用してもなかなか良くならない患者さんに対してJAK阻害薬の軟膏を処方しています。昨年に承認された新規の薬です。

これまでは16歳以上にしか使用できなかったのですが、小児にも安全性が高いことが東京慈恵会医科大学の調査で分かったため、小児への投与も可能になりました。

アトピーやアレルギーには様々な新薬と生物学的製剤が出てきています。興味がある方は是非、お問い合わせフォームからご連絡ください。

2021.10.20 |

糖尿病薬と心不全

コロナ感染が下火になってきたので、あんまりお知らせに書くことがないなと思っていたのですが、最近の治療薬のトピックを書きます。

糖尿病治療薬にSGLT-2阻害薬というのがあります。尿から糖分を出すことで血糖値を下げてしまおうと作られた薬です。

でも、この薬は最近になって糖尿病がない心不全患者さんにもとてもいい薬になる可能性があることが分かってきています。

糖尿病が長引くと血管が固くなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことは良く知られています。心筋梗塞が起こることで心臓の動きが悪くなり、動いたりすると息苦しくなったり、肺に水がたまって入院することになります。

エンパグリフロジン(ジャディアンス)という糖尿病薬があるのですが、これを糖尿病がない患者さんに投与しても低血糖はほとんど起こすことはなく、心不全による入院が20%程度も減少することが分かりました 「EMPEROR-Preserved試験」 。なぜ心臓に良く効くのかは(私には)はっきり分かりません。でも、そのような結果が出ているので、今後は糖尿病+心不全リスクのあり、入院歴のある患者さんには積極的に使用していこうと思っています。

2021.10.20 |

10月

早いもので今年もあと3か月となりました。広島から総理大臣が生まれ、緊急事態宣言も解除されて心機一転で残りの3か月を乗り切ります。

今回は医療情報ではなく私(瀬尾卓司)のことに関して書かせていただきます。

最近、患者さんからよくいただく質問に「専門は何ですか?」があります。
この質問の扁桃には非常に困ることがあります。

持っている専門医資格でいうと、①内科、②家庭医、③薬物療法専門医になります。家庭医と薬物療法専門医は初めて耳にする人もいるのではないでしょうか?

家庭医は臓器や疾患にとらわれず、地域・家族・患者さんの一生にわたってかかわっていく医師になります。そのため、私は患者さんからこんな状態ですが診察してくれますか?と言われたら基本的には断りません。(明らかに緊急疾患で総合病院に紹介した方がいい患者さんはすぐに搬送してもらいます。)

新生児から小児、思春期、妊婦、検診異常、骨折、外傷、更年期、老年期の各ステージの基本的な疾患には対応しています。

そんな、なんでも診れるような家庭医ですが、医師の中には得手・不得手が出てきます。私が得意としており、専門医に紹介しなくても当院で治療をほぼ完結できる領域が、消化器領域(内視鏡)と関節リウマチになります。逆に不得手の領域は神経疾患となります。脳梗塞や出血のフォローなどはできますが、神経難病疾患(パーキンソン病など)は身体所見をとるのが難しく、専門医に頼ることが多いです。

薬物療法専門医は「抗がん剤治療~緩和領域の専門医」と私は伝えています。通常は大きな病院にしかいませんが、私は地域で活躍できる抗がん剤治療などの相談・治療ができる開業医を目指してきました。ほかの薬物療法専門医の先生方からは、総合病院でやるべきと苦言をいただくことも多くありますが、かかりつけ医ががん治療をできることで楽になる患者さんたちはたくさんいます。ただ、副作用などが出現したときなどには入院が必要となるため、バックアップ病院があるうえで治療を行うのを原則としています。

高齢者の化学療法などは、総合病院の専門医よりも、家庭環境や価値観などを共有している家庭医のほうが適切な治療に結び付けられることがあると考えられます。

開業するから内科疾患を見ないといけない、開業しても得意なのはこの臓器です。というのではなく、得意・不得意はありながらも全てを診るために研鑽を積んできました。

最初の質問に戻るのですが、専門はなんですかと聞かれると非常に困りますが、皆さんの困っていることに対しては何でも相談に乗れる専門医です。と答えるようにしています。

2021.10.02 |