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患者数が増えてるのは検査が増えてるせい?

東京での感染者数が200人を超え、それに呼応するかのように地方の感染者数も増えてきています。広島でも7月13日に3人の陽性者数が発表されました。

小池都知事や政府発表では感染者数が増えているのは積極的に検査をおこなっているからであり、4月とは状況が違うと言っています。本当にそうでしょうか?

検査を行えば陽性者数が増えるのは当たり前のように聞こえますが、そうではありません。ニューヨークってどうなった?で紹介させていただいたデータでは検査数は右肩上がりでしたが、感染者数は減ってきていました。さらに国立国際医療研究センター病院の発表では新宿区のPCRスポット陽性率が40%を超える日もあるとのことです。

関東では市中感染がどんどん広がっていると考えられます。検査数が増えているから陽性者が増えるのは当たり前、安心していいというのは違います。

若い人が感染者が増えていますが、若いと大丈夫というわけではありません。一定数で重症者は出ます。感染者の大部分は20代~30代と言われますが、感染者数自体が増えていっているので若年者以外の陽性者数も確実に増えています。

入院患者数も徐々に増えてきているのが見てわかります。コロナウイルス陽性患者を入院で診る病院の負担はかなりのもので、病床の変更や重症者が出たときの準備、予定手術をどうするのかなど神経をすり減らします。

広島の検査体制が拡充されているかは不透明です。東京への出張なども増えているようですし、市中感染は広がっている可能性があります。東京からの流入を止めればよいという問題ではなく、重症化しやすい高齢者や病院での院内感染を防ぐための対応を検討していかなければいけないと思います。

東京で起きている感染者増は決して対岸の火事ではありません。

一般市民の方々は手洗い、マスク着用、風邪症状がある時などには仕事を休むなどの感染対策を今一度徹底しましょう。

2020.07.13 |