小児科
小児のアトピー治療が広がります!
デュピクセントが生後6か月以上の小児にも適応拡大というニュースがありました。
デュピクセントは当院でも採用していますが、アトピー性皮膚炎に対して非常に有効な薬です。
ステロイド外用薬やモイゼルト、コレクチム軟膏と併用することで肌がキレイになります。
小児は汗もかきやすく、紫外線対策も困難なことも多いです。
軟膏を嫌がる子供も多い。
そんな場合にデュピクセントの選択肢が増えることは非常に嬉しいです。
正式に適応拡大なりましたら順次案内させていただきます!
2023.09.01 | お知らせアレルギー治療に関して小児科
シルガード9(子宮頸がんワクチン・HPVワクチン)公費接種スタート
シルガード9(子宮頸がんワクチン・HPVワクチン)の公費接種が世羅町でも開始しました。
世羅町役場の健康福祉課に行けば、引換券がもらえます。
小学6年生以上の女児の保護者の方はぜひともうけてください。
5歳までのコロナウイルス
コロナウイルス感染者数は広島県では増加傾向にあります。
特に5歳以下の感染者数が増えている印象です。三原・尾道なども同様の状況と聞いています。
広島県内がどれだけオミクロンに置き換わっているかは分かりませんが、オミクロンの特徴として小児での感染率が高まっていることも分かっています。
JAMAに出たデータだと、デルタ株の時は1日には1000人あたり1人あたりの5歳以下の感染者数だったのが、オミクロンになると8人まで上昇したようです。
感染率が高くなるのは間違いないですが、それでも重症化や入院率というのはかなり低下しているのが分かりました。
感染率が高いため家庭内での感染なども心配なところではありますが、乳幼児に対するワクチンで感染率が減らせるというデータが出るようであれば、生活が元に戻っていく可能性がより高まると思います。
急性中耳炎
コロラド大学小児科医が急性中耳炎に対する意見をJAMAに掲載しているのを読みました。
小児の急性中耳炎は小児科・耳鼻科・プライマリケア医は良く見る疾患の1つです。発熱がある小児を診察するときには中耳も観察するようにしています。コロナ禍で発熱患者への診察が難しい時もありますが、PCRか抗原検査で陰性が確認できればN-95マスク装着して診察しています。
中耳炎は重症でなければ、経過観察や対症療法で完結します。しかしながら、ほとんどの症例で抗菌薬が使用されています。当院に来られる患者さんは過去にフロモックス、オラペネム、クラリスが入っていることが多い印象です。
中耳炎の原因としては肺炎球菌が多いと思っていたのですが、肺炎球菌ワクチンの普及とともに原因菌がヘモフィルスインフルエンザ菌、モラクセラにシフトしていっているのを知りました。
これまでは処方するとしてもアモキシシリンを第一選択にしていただのですが、オーグメンチンに変更しないとモラクセラに対しては効かないですね。ワクチン接種歴を聴取することが重要だと再認識しました。
当院は小児科診療も積極的に行っています。来年度からはワクチン接種もできるように工夫しようと思っています。
2022.02.24 | 小児科