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Free Style リブレ||お知らせ|瀬尾医院|広島県世羅郡世羅町|内科、外科、小児科

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Free Style リブレ

先日にtwitterでも掲載しましたが、4月からインスリン投与中の患者さんには保険を利用してのFree Style リブレ(血糖測定装置)の導入を行います。

これまでは、指先に傷を付けて採血をして血糖値を測定しました。そのため、血糖記録帳には血が付着している、、、なんとこともありました。
また、どのタイミングで測定するのかを決めるのが難しく外来でのインスリン調整は慎重になっていました。

Free Style リブレは上腕にセンサーを張り付けて、それを機械が読み取ります。
画期的なところは
①採血しなくてよいので出血リスクがない。
②一日に何度でも測定できる。
③8時間さかのぼって記録が見れる。

というところです。

臨床研究の結果では、65歳以下の若年者ではA1cが下がりやすく、全年齢において低血糖・高血糖のイベントが少なかったとされています。

A review of flash glucose monitoring in type 2 diabetes | Diabetology & Metabolic Syndrome | Full Text (biomedcentral.com)

糖尿病というと、血糖が高くなるイメージが強いですが、それ以上に怖いのが低血糖です。低血糖は意識消失して死に直結することもあり、インスリンを使用するときには低血糖にならないように調整します。
外来でたまにおられるのが、フラッとして低血糖症状が出たからインスリンは打たない日があると言われる患者さんもおられます。その時に実際にどこまで下がっていたのか見当がつくのも血糖コントロールに良い影響を与えそうです。

私はこれを特にステロイド投与を定期的にされているような、がん患者さんにも強く勧めたいです。

抗がん剤治療時には高容量のステロイドが3週間おきなどに投与されます。知らず知らずのうちに血糖が上がっており糖尿病になっていることもあります。
がん治療医は、リスクは分かっているもののやはり見逃していることが多いというデータもあります。(その他のステロイドが使用される疾患でも、見過ごされていることもあるとされています。)
自分の血糖値がどのように変化していっているのかを知るのにFree Style リブレは最適だと思います。

あと、稀ではありますがインスリン分泌型の腫瘍などもあり低血糖を頻回に起こす病態の方にも推奨されると思います。私も数人見たことがあります。

保険適用だと、月々1250点なので3割負担で4000円前後、1割負担で1250円になります。
インスリンを使用していなかったら自費になりますが12500円/月(医療機関により異なります)となるため、興味のある方は主治医と相談されるのもありだと思います。

2022.03.23 |