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抗原、抗体、PCR検査

コロナウイルスに対する検査法が毎日ワイドショーなどで話題になっています。今回は、これらの検査の特徴が良く書かれていた記事があったので紹介させてもらいます。著者は国立国際医療研究センター病院 感染症内科の忽那医師です。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200517-00178720/

抗原検査はインフルエンザ迅速検査でおなじみです。コロナウイルスに対する抗原検査は感度が低いのが問題と言われています。そのため、”ほんとは感染しているのに、抗原検査で陰性とされること(擬陰性)”が多くなります。特異度は高いので検査が陽性になったら信頼度は高いですが、陰性と出た場合には何ともいえません。リスクが低い人たちを対象とするよりも、リスクが高い人を対象としたほうが効果が発揮されそうです。

抗体検査は検査キットにより感度、特異度がバラバラです。海外の評価もバラバラです。抗体検査をすることでこれまで感染したかどうかが分かる言っているクリニックもありますが、感度が低いと抗原検査と同じように偽陰性が増えるので分かりません。それに、抗体はいつまで体内にとどまっているかがコロナウイルスは判明していません。抗体がないからかかったことがないとも言い切れないのが実状だと考えます。

コロナウイルス感染者数は確実に減ってきていますが、今年の秋から冬にかけて再流行する可能性も高いです。抗原、抗体、PCR検査の改善点を研究所や会社が探っています。より良い情報が提供できるようになると思います。

2020.05.17 |