急性中耳炎
コロラド大学小児科医が急性中耳炎に対する意見をJAMAに掲載しているのを読みました。
小児の急性中耳炎は小児科・耳鼻科・プライマリケア医は良く見る疾患の1つです。発熱がある小児を診察するときには中耳も観察するようにしています。コロナ禍で発熱患者への診察が難しい時もありますが、PCRか抗原検査で陰性が確認できればN-95マスク装着して診察しています。
中耳炎は重症でなければ、経過観察や対症療法で完結します。しかしながら、ほとんどの症例で抗菌薬が使用されています。当院に来られる患者さんは過去にフロモックス、オラペネム、クラリスが入っていることが多い印象です。
中耳炎の原因としては肺炎球菌が多いと思っていたのですが、肺炎球菌ワクチンの普及とともに原因菌がヘモフィルスインフルエンザ菌、モラクセラにシフトしていっているのを知りました。
これまでは処方するとしてもアモキシシリンを第一選択にしていただのですが、オーグメンチンに変更しないとモラクセラに対しては効かないですね。ワクチン接種歴を聴取することが重要だと再認識しました。
当院は小児科診療も積極的に行っています。来年度からはワクチン接種もできるように工夫しようと思っています。
2022.02.24 | 小児科