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コロナウイルスの治療

都市圏では収集がつかなくなっているコロナウイルス感染拡大です。5類相当にするだの、抗体カクテル療法を推奨するだの、ワクチン接種をさらに拡大するだの連日メディアが取り上げています。厚生労働省の新型コロナウイルス感染症診療の手引きという資料があり、そちらにかなり詳しく載っているので現在の各治療方法の立ち位置を確認しようと思います。

まず症状です。

意外と下痢や腹痛などの症状もあるんです。

重症化のリスク因子です。この表は抗体カクテル療法の適応を考える際にも重要になってきます。

治療のまとめになります。軽症、中等症などがどの程度のものなのかも参考に張り付けておきます。

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中等症1でも自宅療養だとかなりしんどいです。

中和抗体薬というのがカクテル療法のことです。軽症~中等症1でかつ重症化リスク因子に当てはまる人が適応になっています。ただし、診断されてから8日間以内の投与が原則です。8日たつと重症化してしまうことも多いのでできれば軽症で診断がついたと同時に投与するのが良いのでしょう。だけど、現状では入院しないと打てないという縛りがあり、かつ投与する施設も限られています。中和抗体は診療所や在宅で投与できるようにして欲しいです。点滴だけでなく、皮下注射でも有効なことが分かってきています。

イベルメクチンやアビガンが載ってない!と思われる方もいると思います。この手引きに記載されていない大きな理由は効果があるかどうかはっきりとしたデータが不足しているからとなっています。イベルメクチンに関しては論文捏造があったり、効果が全くないという報告も効果があるという論文と同等にたくさんあります。イベルメクチンを処方するのを辞めなさいという気はありませんが、特効薬で絶対に効くというには時期尚早だと考えています。

2021.08.12 |