コロナウイルスの検査情報
久しぶりの更新になります。コロナウイルス検査が徐々に広がってきており、問い合わせも多いため書かせていただきます。私がインターネットで調べた結果のため多少の間違いはありますが、ご容赦ください。
まず、有症状・濃厚接触者の場合です。広島県内の多くの診療所、病院で現在は公費を使用して行うことができます。当院でもこれを採用しております。検査代金は公費で賄われますが、診察代や手技料、判断料などはかかるため数千円の負担となります。心配な方は近くの診療所に聞いてみても良いかと思います。
症状がない場合の自費PCR検査は広島県内では認められていません。有症状者の検査が優先されるためだそうです。
以下の病院・診療所では渡航者限定で自費で受けることができるようです。
渡航者で陰性証明書が必要な人たちへのPCR検査 (渡航者以外は認めておりません)
広島大学病院 渡航者外来、舟入市民病院 渡航者外来 福山市民病院 渡航者外来、おだ内科クリニック 渡航者外来
自費診療でPCR検査(団体優先)、有症状者は対象外
医療法人達磨会 井上病院グループ だるま検査センター
となっております。いずれも数万円かかることなので、そう簡単には繰り返し受けることは難しそうですね。
注意が必要なのですが検査方法です。渡航する国によっては唾液検体でのPCR検査は認めていない場合があります。鼻咽頭スワブでしか受け付けていない場合があるため確認しておきましょう。
ソフトバンクグループが法人向けに2000円という格安でPCR検査を行っていますが、陰性証明が出ない、陽性となった場合にどうすれば良いのかといった指導を受けれない不安はあります。
国立感染研究所などが合同で新型コロナウイルス感染症の検査指針を出したので、それぞれの検査の特徴と弱点を書いていきます。
検体の違い ①鼻咽頭ぬぐい液:インフルエンザで行う鼻に棒を突っ込む検査と同じやり方です。感染初期には鼻咽頭ぬぐい液が最も標準的で信頼性の高い検体となる。短所としては周囲へ飛沫を飛ばす可能性が高い(くしゃみをする)。 ②唾液:検出感度は鼻咽頭ぬぐい液と同等と言われており、周囲に飛沫を飛ばす可能性は低いため安全である。ただし、1~2mlの唾液が必要とされており結構大変である。唾液が出にくい人や高齢者、食後や歯磨きなどで結果に影響が出ることがある。検査前30分は口の中に何も入れないことが望ましい。
検査のタイミング 有症状者の場合:PCR検査が最も信頼度が高い。抗原検査は発症から2日目以降で用いることができる。 濃厚接触者:PCR検査が推奨される。
これからインフルエンザの流行期も併せてやってきます。当院ではどのような検査であっても、安全に行えるように検査室を別で建て、風邪症状の方はそこでインフルエンザと新型コロナウイルスの抗原検査を行い陰性であれば院内で精査という体制になります。質問などがあればいつでもメールフォームから問い合わせください。
2020.10.15 | コロナウイルス関連