がん患者へのワクチン
先週はヨーロッパのがん学会(ESMO)がありました。その中で固形がんで化学療法や免疫チェックポイント阻害薬を投与されている患者さんたちに対するコロナワクチン効果(抗体価)が出ていましたので掲載しておきます。
コントロールが健常人になります。このデータだと免疫チェックポイント阻害薬や抗がん剤治療をしている人でも2回ワクチンを接種していれば抗体価はしっかりと上昇するようです。
これがどれくらい継続するのか、抗体が減ってもMemory B細胞があるから大丈夫など様々な情報がありますが、実際は分かっていないことの方が多いと思います。初めてのmRNAワクチン、ブレークスルー感染がどういった集団に起きやすいのかなどこれからデータが蓄積されて検証されていかないと分からないことが多いです。そのデータをこのように提示してくれる研究者の先生方には感謝しかありません。このようなデータをもとにして実臨床にいろんなことを生かしていきたいと瀬尾医院は思っております。
2021.09.21 | コロナウイルス関連