コロナウイルス濃厚接触とは(4月22日に改訂)
コロナウイルス感染者の数が増えるにつれて生じている問題があります。医療従事者や家族に対する偏見や接触を避けるような動きです。ここでは濃厚接触の定義を今一度振り返ります。
「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」の感染可能期間(症状出現の2日前)に接触したもののうち、次の範囲に該当する者である。
・患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(社内、航空機内などを含む)があった者
・適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・患者(確定例)の気道分泌もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と15分以上の接触があった者
国立感染症研究所ホームページからの引用です。
医療者は適切な感染防護なしに発熱患者や疑い患者と接することは現状ではほとんどありません。コロナ検査が陽性になった人と同じ空間にいたからといって、その場にいた全員が濃厚接触者でもありません。外出を自粛していたとしても、どこからコロナウイルスが入ってくるかわかりません。コロナウイルス陽性患者はクラスター対策の一環として、行動や働いている場所全てが公表されます。 しかし、そこで働いていた人たち全てが濃厚接触者、そこにいた人と接したから濃厚接触者ではありません。正しくコロナウイルス濃厚接触を理解してください。自粛要請でイライラやストレスが溜まっているとは思いますが、皆で地域を守っていく意識を持ちましょう。
例)適切な感染対策(マスク、ゴーグルなど)をして陽性患者と接している。
→濃厚接触にはあたりません。
例)陽性患者と車の中で会話をしていた。
→濃厚接触にあたる可能性が高いです。
例)陽性患者が働いていた同じ部署の人(無症状)と接していた。
→これだけでは濃厚接触にはあたりません。
2020.04.19 | コロナウイルス関連