全自動PCR機の導入
先月末に島津製作所から購入した全自動PCR機が導入されました。
厚生労働省にも認可されているAutoampという試薬を使い、1回で最大4検体、70分~90分程度で結果が出ます。その後の掃除が大変ですが、、、
まだ機器に慣れていないこともあるため、1日1~2検体のみ解析しています。 迅速抗原検査もこれまで通り行います。抗原検査と組み合わせて検査のバリエーションを増やしていきます。
当院が診療所なのにPCR機を導入した理由を記載します。
①世羅町は高齢者が多く、2世帯、3世帯で暮らされている家族もおられます。若手は尾道、三原、東広島などに仕事で出ている人もおり家庭内感染を起こすリスクが少なからずあります。これまではPCRは外注に出すしかなく、24~48時間後にしか結果が出ませんでした。結果が出るまで、どう過ごしていたらいいのかという不安が常にありました。院内で検査を行うことにより当日内に結果報告ができ、1日でも早い隔離、入院調整を行うことができます。
②コロナ回復後は症状がなくなり10日経過したら隔離は解除となり、仕事復帰も可能です。陰性証明なども基本的には不要ですが、会社などから求められるという現実があります。多くの医療関係者が陰性証明書は不要ですと言っていますが、インフルエンザの治癒証明などを見ても、なくなることはないと思います。必要ありませんと言っても、どこかでやってもらわないと仕事復帰や通学ができないこともあるため、求められる間にはどこかがやらなければいけない仕事だと思います。
③旅行、特に海外旅行に行くときにはしばらくの間は、PCR検査陰性証明・枠新接種証明が義務付けられると考えています。渡航用のPCR検査陰性証明は厚生労働省や経済産業省への報告とアメリカなどからは指定された機器を用いた検査でなくては認められていません。当院が導入したAutoampは現状ではすべての国の検査に対応することができます。世羅郡、尾道、三原などの方が旅行に行く際に少しでも協力できればと考えています。
PCRは保険・自費、いずれにも対応しておりますが、現在は有症状者から優先して行っております。唾液・鼻咽頭ぬぐい液のどちらでも検査可能なため、唾液が出せない小児や高齢者にも対応します。自費での検査を希望の方はメールフォームから問い合わせをお願い致します。
2021.02.02 | コロナウイルス関連