抗体があれば病気にならない?
抗体があれば、コロナウイルスにかからない!集団免疫を獲得したらいい!という発言を聞くことがあります。本当にそうなのでしょうか?抗体には実は色んな抗体があるのを実例を挙げながら説明してみたいと思います。
①抗体ができれば病気になる可能性がなくなる。→多くのワクチンが作られている病気です。例)麻疹、風疹、ムンプス(おたふく)、A型肝炎
②抗体ができるが、体の中に潜んでいて免疫力が下がったりした時には発症してしまう。例)B型肝炎、ヘルペス、帯状疱疹
③抗体ができるが、完全に感染を防ぐことはできない。抗体が長期間持続しない。ただ、抗体があると重症化を防げる可能性がある。例)インフルエンザや色んな風邪の原因となるウイルス
④抗体ができても慢性化する。例)HIV、HTLV-1
などが挙げられます。恐らく新型コロナウイルス抗体は③に近いものではないかと考えています。
抗体ができていれば安心!というわけではなく、抗体にはいろんな種類があるんだなということを知っていただきたいと思います。
2020.06.14 | コロナウイルス関連